2017年公開された映画「君の膵臓をたべたい」は、「とにかく泣ける」「何度も映画館に見に行った」という声が多かった大ヒット映画です。
地上波で放送されればネット上で話題になるほど!
今回は私も何度観ても泣いてしまう「君の膵臓をたべたい」について、あらすじやキャスト、そしてインパクト大!なタイトルの意味についてもご紹介します!
その際ネタバレありますので、まだ観たことのない人はご注意ください!
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「君の膵臓をたべたい」とは
「君の膵臓をたべたい」は住野よるさん原作の同名小説です。
累計発行部数265万部突破し、2016年の「本屋大賞」第2位、「ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR」第2位、「2016年年間ベストセラー」総合5位・文芸書1位など、他にもさまざまな賞を受賞しました。
高校時代から執筆活動をされながら、電撃小説大賞に応募を繰り返していた住野よるさん。
そんなときに執筆したのが「君の膵臓をたべたい」ですが、規定の文字数をオーバーしてしまい、他の賞にも送ったものの結果はふるいませんでした。
しかし「小説家になろう」に投稿したところ話題になり、双葉社から書籍化されてデビューを果たしたそうです。
コミカライズ、実写映画化、さらにアニメ映画にもなってすごいですね!
実写映画「君の膵臓をたべたい」あらすじ
母校の高校で教師をしている僕、志賀春樹(小栗旬さん)は、自分に教師は向いていないと疑問を感じ、常に机の引き出しに退職届を忍ばせていた。
ある日、図書館の取り壊しが決まり、図書の整理を行うことに。
実は高校生のとき、図書委員だった僕が図書整理をしていた場所だった。
そして邪魔ばかりしていた図書委員、山内桜良との思い出でつまっていて、僕の記憶は12年前までさかのぼる・・・
高校生の「僕」(北村匠海さん)は盲腸の検診で病院の待合にいると、忘れ物の文庫本を見つける。
中をひらくとそこには手書きで「共病文庫」と書かれていて、膵臓の病気で余命わずかな誰かの日記のようだった。
見ない方がいいかと思って元の場所に置こうとしたとき、「それ私の」と声をかけてきたのは「僕」のクラスメートで人気者の山内桜良(浜辺美波さん)。
桜良の病気を知っているのは、家族以外は「僕」だけ。
なにかにつけて「僕」につきまう桜良。
「僕」は「山内桜良の死ぬまでにやりたいこと」に付き合わされるはめに・・・
他人に興味を持たず誰ともかかわらずに生きてきた「僕」。
正反対の性格である桜良と関わることで、自分にはない部分に惹かれ憧れていき心を通わせていく・・・
「君の膵臓をたべたい」キャスト
主演は現在「私たちはどうかしている」で主演を務める浜辺美波さんと、ダンスロックバンド・DISH//のリーダーでもある北村匠海さん。
そして実写映画には、原作にはない12年後のそれぞれの姿が描かれていて、「僕」を小栗旬さん、桜良の親友恭子を北川景子さんが演じます。
小栗旬さんの演技力はすごいですね!!
小栗さんの役は、地味で目立たない「僕」の12年後の姿なんですが、地味~でちょっとオドオドしてるキャラまんま演じられていました!
自信家で偉そうな役やコメディのわちゃわちゃした役、ワイルドな役などどんな役でもこなす小栗旬さんですが、こういう物静か~な役もすごくピッタリでした!
「君の膵臓をたべたい」感想
私は単純にこのふたりの関係性がなんかとても好きですね。
こういった感動純愛ストーリーって、必ずといってもいいほど男女の色恋が全面に出てくるんですが、「僕」と桜良の関係はそういったいちゃいちゃ胸キュン感はほぼありません。
別に胸キュンが嫌いなわけではないんですけどね^^;
「好き」も「愛している」もなく、最後までお互いの名前すら呼び合うこともなかったふたり。
もちろんこのふたりは両想いであることに違いはないんですけど、単なる恋愛感情だけでは言い表せないもっと深い関係なんです。
お互いが自分の欠けている部分にそれぞれ惹かれ、憧れ、補いあいながら、成長していくふたり。
お互いがなくてはならない存在だったんだろうと。
そういう言葉では表せられない存在がお互いから伝わってくる心地よさがあります。
「君の膵臓をたべたい」をもっと楽しむポイント【ネタバレあり!】
注意!
ここから先はネタバレ含みますので、まだ映画を観たことがない人は注意してくださいね!
「君の膵臓をたべたい」をもっと楽しむために押さえておきたいポイントをいくつかご紹介します!
「僕」
映画の公式サイトなどで紹介される主人公は、キャラクターの名前(志賀春樹)ではなく、「僕」でした。
それで一応私も、この記事の中で主人公の春樹については「僕」と表しています。
映画でもほとんど「僕」の名前が出てきません。
原作小説では最後まで名前がでてこなかったのですが、これは主人公の「僕」が他人に興味がなく、できるだけ関わり合いを持たないキャラクターが大きな意味を持つようです。
これまで周りと関わらず、特定のだれかではなく大勢のうちのひとりでしかないというネガティブな意味が含まれているのかもしれません。
ラストで本名が明かされますが、これは桜良と関わったことで、他人に興味を抱き始めたという「僕」の心の変化なのかなと感じます。
映画ではこれと同じ効果なのかはわかりませんが、実写映画では高校生時代の描写に先生や親といった大人がいないんです。
これも「僕」が周りに興味を持たず、自分だけの狭い世界の中で「僕」が生きている。
そして桜良のお葬式以降はじめて大人の姿が出てくるのですが、これも桜良との関わりから桜良を通して他人に関心を持ち始めた「僕」の心が成長を表しているのかもしれません。
星の王子さま
映画「君の膵臓をたべたい」の中で、桜良が「僕」に貸してあげる本が「星の王子さま」です。
映画の冒頭で、12年後の「僕」が国語の授業で解説しているのが「星の王子さま」でもあります。
「大切なものはいつも見えない」
これは「星の王子さま」の中で、キツネが王子様にいった有名な言葉です。
キツネと仲良くなっていったと気が付いた王子様は、キツネとの別れのとき「相手を悲しくさせるのなら、仲良くなんかならなければ良かった」と、王子様は思います。
キツネは「仲良くなった事は決して無駄なこと、悪い事ではなかった」と答えるのです。
劇中でも桜良から「私たち仲良しでしょ」というメールに対し、「そうか。僕たちは仲良くなってたのか」とつぶやくシーンがあります。
後々別れるとわかっている、悲しい結末がわかっていても、私たちが仲良くなることは無駄なことじゃない」というようなメッセージが含まれていたのかもしれません。
星の王子さまは「命とはなにか」「愛とはなにか」といった、人生にかかわるようなメッセージが含まれた児童書です。
「星の王子さま」を読んでから観ると、ひとつひとつのセリフがまた違ったとらえ方で楽しめるかもしれませんよ!
「君の膵臓をたべたい」タイトルの意味は?
「君の膵臓をたべたい」というタイトルはインパクトがありましたよね。
そのままの意味だとかなりホラーですが、告知などで「ラストきっとこのタイトルの意味に涙する」って、もう気になるやん!!って感じでした。
この「君の膵臓をたべたい」というタイトルの意味について私なりの考察です!
ひとつめの「君の膵臓をたべたい」の意味は・・・病気を治したい
この映画の中でも何度かこのセリフはでてきます。
最初は図書館で「昔の人は体の悪い部分を食べると、病気が治るといわれていたんだって」といって、桜良が「僕」に「君の膵臓をたべたい」といいます。
ひとつめの意味は病気が治ってほしいってことですね。
ふたつめの「君の膵臓をたべたい」の意味は・・・君の中で生き続けたい
二度目はお泊り旅行で桜良が「私が死んだら私の膵臓キミが食べてもいいよ。人に食べてもらうとその人の中で魂が生き続けるんだって」といいます。
二度目の意味は「大切な人の中で生き続けたい」という意味。
病気の自分の秘密を知っても、普段と変わらない態度でいてくれた「僕」に対し、彼の中で生き続けたいという気持ちが強くなってきたのかと思います。
「僕」から桜良に「君の膵臓をたべたい」の意味は・・・君になりたい
次は「僕」が桜良に「君の膵臓をたべたい」といいます。
一時退院した桜良と桜を見に行く約束をした「僕」は、待ち合わせのカフェで桜良とメールをかわします。
このとき「もっと私をほめちぎりなさい」と桜良に(メールで)いわれた「僕」は、
「(中略)白状すると、僕は君になりたい。
人を認められる人間に。
人に認められる人間に。
人を愛する人間に。
人に愛される人間に。
誰かともっともっと心を通わせ、生きてるって感じられるように。
僕は君になれるだろうか。
いや、こんな言葉じゃ100並べても言い足りない。」
そんなメッセージを打った後、少し考えてすべて消してしまいます。
そして
「君の膵臓をたべたい」
とだけ打って送信します。
このときの「君の膵臓をたべたい」は、「君みたいになりたい」「君のような人になりたい」という意味でしょう。
桜良が「僕」に「君の膵臓をたべたい」の意味は・・・?
そして最後。
「僕」との待ち合わせに行く前に、桜良は借りた本を返しに図書館によります。
このとき、自分の死期が近いことを悟った桜良は、自分の大事な人たちに”遺書”を残すんです。
これは12年間誰にも気づかれないのですが、12年後「僕」によってようやく見つけられます。
桜良の親友恭子と「僕」にあてた手紙。
このときにはじめて桜良は「僕」の名前を呼ぶんです。
そしてこの手紙には、桜良が実は「僕」に憧れていたことと告白されています。
「誰ともかかわらないで、たったひとりで生きている。そんな強い春樹に」憧れていた・・・と。
クラスの人気者の桜良がなぜこんなクラスで地味な存在の春樹に憧れるんだろ?って感じてましたが、桜良は他人の中でしか輝けない。ひとりでいる勇気がないから、周りに合わせて自分を演じてる。
たけど春樹はひとりでもちゃんと自分を持っている。
ひとりでいられる春樹は強い。そんな強さに憧れているのだと。
そしてこの手紙の最後に
「私春樹になりたい。春樹の中で生き続けたい」
「ううん。そんなありふれた言葉じゃだめだよね」
「君は嫌がるかもしれないけど、私はやっぱり」
「君の膵臓をたべたい」
ここで映画は終わるんです。
さて。桜良の「君の膵臓をたべたい」の意味ってなんなんでしょう。
「君の中で生き続けたい」という意味なら、「君が私の膵臓を食べて」ってなりますよね。
「僕」が最後い送ったメールは、「僕」は桜良のようになりたい。桜良のような人になりたいという意味でしたが、桜良のこの言葉の意味もやっぱり「春樹のような人になりたい」という意味じゃないかな。
と、同時に、本当はもっと春樹と一緒にいたかった。春樹と一緒になりたかった。という意味も込められていたんじゃないでしょうか。
これまでの「君の膵臓をたべたい」という3つの意味が、最期の「君の膵臓をたべたい」の中に含まれているんじゃないかと思いました。
病気が治ってほしい。
君の中で生き続けたい。
君のような人になりたい。
そこまで思えるくらい大切な人だからこそ
本当は君と一緒にいたかった・・・
そんな様々な意味がこめられていたのかなと・・・
最後にはお互いが「君の膵臓をたべたい」といいますが、これはもうふたりだけの合言葉のようなもので、お互いが必要でなくてはならない存在になっていたということなんじゃないでしょうか。
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まとめ
今回は実写映画「君の膵臓をたべたい」について、あらすじやタイトルの意味などを考察してみました!
この映画は何度か観ていますが、観るたびに号泣してしまいます。
まだ観てない人は、ぜひ一度みてみてくださいね!